小山菁山(こやませいざん、1940年 – )は、尺八奏者 都山流竹琳軒大師範。
[履歴]
1940年 京都市出身。
1955年 都山流尺八を日下井山に師事。
1956年 富井舜山(元京都市長)に師事。
1959年 都山流准師範試験合格。 舜仙と号す。
1962年 都山流師範試験主席合格。 菁山と号す。
1968年 都山流大師範昇格。
尺八査定のポイント
尺八の流派には、大きく分けて「都山流(とざんりゅう)」「琴古流(きんこりゅう)」の二つがあります。
尺八の歌口の仕様を見ると、2流派とも、特徴がある形の歌口になっています。
琴古流の尺八の歌口の形状は三味線のバチの様な形をしております。
都山流の尺八の歌口の形状は三日月の様な形をしております。
今回のお品物は都山流になりますので、歌口の形状は三日月の様な形をしておりますね。
また歌口、尺八の繋ぎ目部分の中継ぎの仕様によって買取査定に影響がございます。
(在銘や長さ等、他にも査定に影響がある所はございますが一番簡単に見分けられる部分を今回は記載させていただきます)
並→上
並
銀三線セル巻き 真鍮巻き
上
銀線籐巻き 金線籐巻き
(こちらの巻き方には一線、三線と巻き方があり価格は一線<三線となります)
特上
籐巻き 金巻き 漆巻き
例外もございますがこちらの順番で買取査定が高くなる傾向にございます。
歌口の周りも銀巻や金巻がしてある事もございますのそちらも買取査定のUPにつながります。
画像では分かりずらいかと思いますが、今回お譲り頂いた品は歌口に金巻が施してありました。
余談
尺八演奏者の他に1984年・第34回税理士試験に合格し、1985年4月小山会計事務所を開設、税理士業を始めた。
2011年・43歳から69歳まで26年間の税理士業務を廃業、兼業生活を終えた。
との記載もあり、異色の経歴をお持ちです。
士業をされていることもあり、演奏会でギャラは幾らでもいいですとの発言されて、他のプロの演奏家さんが立ち行かなくなる事もあったみたいです。
こんなにすごい方が同世代にいらっしゃると他の演奏家さんたちは本当に大変だったでしょうね。