祖父母様の生前整理の為、版画や古地図を買取させていただきました。
画像でご紹介させて頂いているお品物は、今回の出張買取でお譲り頂いた、江戸時代の古地図、大日本細見道中図鑑です。
江戸時代中~後期になると、庶民の間で社寺参詣や名所遊覧などの物見遊山が盛んになる。
本図はそうした実用本位に編纂された携帯型ガイドマップの一つで、年号は記載がありませんが江戸時代に作られた古地図です。
貴重なお品物をあい古物買取サービスにお譲りいただき本当にありがとうございました。
大日本細見道中図鑑を買取させて頂きました。
- 買取エリア
- 買取ジャンル
- 品名
- 大日本細見道中図鑑
- サイズ
- 広げたサイズ:37cm×184cm 折り畳み時:19cm×9.5cm
- 時代
- 江戸期
江戸時代と明治時代の版画の色彩
今回はこちらの古地図から江戸時代と明治時代の版画の色彩の違いについて少しご説明できればと思います。
江戸時代の顔料は植物や鉱物を原料としたものが多く、
色 原料
紅 紅花
黄 ウコン草 海棠(ずみ)の木 雌黄(しおう)の木
石黄<硫化砒素>
藍 藍 露草 朱 水銀<酸化水銀> 紅殻(べんがら)<酸化第二鉄> 丹<酸化鉛>
白 胡粉(蛤の貝殻)<炭酸カルシウム>
黒 墨 などですが、
江戸末期~明治になると、
ドイツ・ベルリンの染料業者が偶然に発見した化学的な合成顔料のベロ藍や、
アニリン(赤)、ムラコ(紫)といった人口顔料が輸入され、安くて発色もよいことから多用されるようになりました。
特に明治になると毒々しいまでの赤や紫が目立つようになり、特に赤(アニリン)が目立つ版画の事を赤絵といいます。
今回の古地図をみていくと、赤色は朱色に近い優しい赤色をしております。
ですので庶民の旅行ブームと色合いを鑑みて江戸中期~後期までに作られた地図ではないかと考えられます。
補足で比較対象として明治の赤(アニリン)のイメージは折り紙の赤色をイメージしていただければ、分かりやすいのではないかと思います。
江戸時代の版画、明治時代の赤絵の版画を見比べるとすぐに分かるぐらいの違いがありますので、
もしお家の整理や片付け等で出てきた場合は一度見比べてみて江戸期の版画であれば査定が高い可能性があります。
あい古物でも版画を積極的に買取しておりますので是非ご連絡いただければと思います。
骨董品、古道具、美術品、コレクション品の
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