今回ご紹介するのは、ヤマハ(YAMAHA)SA-50です。
1960年代後半に登場した、国産フルアコースティックギター(フルアコ)の名機です。
フルアコとは、完全なホロウボディ構造を持つフルアコースティックギターです。
一般的なセミアコとは異なり、センターブロック(内部の木材)がなく、箱鳴りの豊かなアコースティックな響きが特徴です。
特にジャズやブルース、ロックンロールの世界で愛用され、独特の温かみのあるサウンドが魅力とされています。
温かみのあるトーンと、適度なサスティン(音の伸び)が特徴で、ジャズやブルース、ロックなど幅広いジャンルで愛用されています。
ヤマハは、ギター製造において世界的に評価の高いメーカーですが、その歴史の中で数々の名機を生み出してきました。
SAシリーズは、1967年に登場したヤマハ初のフルアコ/セミアコシリーズで、当時のギブソンやグレッチといった海外ブランドの名器を参考にしながらも、日本ならではの丁寧な作りと独自の設計を取り入れています。
特にSA-50は、1967年から1972年までの短期間しか生産されなかった希少なモデルとなっています。
Art Information
ヤマハ(YAMAHA)SA-50 アコースティックギター
日本が誇る楽器メーカー「ヤマハ」
ヤマハ(YAMAHA)は、1887年に山葉寅楠(やまは とらくす)が創業した日本の楽器メーカーです。
もともとはオルガンやピアノの製造からスタートしましたが、その後ギターやドラム、シンセサイザーなど、多様な楽器を生産するようになり、現在では世界最大級の楽器メーカーとなっています。
ヤマハが本格的にエレキギターの製造を始めたのは1966年。
ちょうど世界的にエレキギターブームが巻き起こっていた時期で、フェンダーやギブソンといったアメリカの名門ブランドに匹敵する国産ギターを生み出すべく、独自の技術を磨いていきました。
その結果、1966年にSGシリーズ(ソリッドボディ)、1967年にSAシリーズ(セミアコ)、1968年にはSFシリーズ(フルアコ)と、次々にエレキギターのラインナップを充実させていきます。
SA-50は、そんなヤマハのエレキギター黎明期に生まれた貴重なモデルです。
当時は海外の名器に比べて知名度こそ低かったものの、国産ならではの精巧な作りや、独自の改良が施された仕様となっています。
今回のお取引を通して
今回のお取引を通して、ヤマハ SA-50という素晴らしいギターに出会うことができました。
このモデルは、1960年代後半のヤマハの技術力が詰まった名機であり、長年にわたって愛されてきた歴史を感じます。
「あい古物買取サービス」では、楽器や古物一つひとつの価値を大切にしながら、次に使ってくださる方への橋渡しをしています。
今回お譲りいただいたSA-50も、これからまた誰かの手に渡り、新たな音楽の歴史を紡いでいけるようにお手伝いさせていただきます。
この度は大切なお品をお譲りいただき、誠にありがとうございました。