以前、弊社をご利用頂いた事のあるお客様からのご紹介で、明治時代に建てられた旧家の解体時に伴う家屋整理、断捨離のお手伝いさせて頂きました。
買取させて頂いたお品物は、日本梅泉の鉄瓶、茶道具、書道具、掛軸、屏風、古伊万里焼の食器、大正時代のガラスコップ、唐木製の花台、錫製品、銀製の煙管、水屋箪笥、船箪笥などおよそ50点。
大切な思い出のお品物を、あい古物買取サービスにお譲り頂きほんとうにありがとうございました。必要とされている方に確実に橋渡しさせて頂きます。
ご紹介のお写真は、今回の出張買取でお譲り頂いた日本梅泉の鉄瓶です。持ち手には竹節の銀象嵌、本体部分には三日月の銀象嵌と梅の木と花の象嵌、三日月象嵌の反対面には漢詩の盛り上げ象嵌が施されています。本体部分の注ぎ口裏側にある落款から日本梅泉(亀文堂)の初期作品である事がわかりました。
日本梅泉
日本梅泉とは滋賀県の湖東地方(能登川)で主に鉄瓶を製造していた亀文堂の鉄瓶製品の事。
日本亀文の鉄瓶は、持ち手と本体部分を繋いでいる部分に珍獣の象嵌彫刻が施されているのですが(例外もあります)、日本梅泉の同部分には梅の木と花をあしらった象嵌彫刻が施されているのが特徴です。また注ぎ口の裏には日本梅泉の銘があるのが確認できます。日本梅泉を生産していた亀文堂自体は廃業されていて技術の継承、鉄瓶の生産は途絶えてしまいましたが、東アジアにおける近年の鉄瓶ブームの影響で現在はレプリカ製品の日本亀文、日本梅泉の鉄瓶が数多く出回っています。
亀文堂
亀文堂は滋賀県の湖東地方(能登川)で主に鉄瓶を製造していた鉄瓶屋。
創業者は波多野正平(1813~1892)京都生まれ。
15歳で弟の秦蔵六と共に、当時鋳金術の名工として知られていた「龍文堂」の四方安之助(安平 1780~1841)に入門し、その後独立し滋賀県、能登川に工房を作り「亀文堂」と号した。象嵌細工を施した掻蝋鉄瓶を発明し明治、大正、昭和の文人達に評価された。近年は中国、台湾を東アジアの骨董愛好家に強く師事されている。
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