東山魁夷 木版画『潮音』を買取させて頂きました。

東山魁夷（1908年～1999年）は日本画と西洋画の技法を融合し、自然の静謐さや精神性を描き続けた20世紀を代表する画家です。

その作品には、単なる風景画にとどまらない詩的な世界観が広がっており、見る者に深い感銘を与えます。また、彼は旅を通じてさまざまな土地の自然を描き、その中に自身の思いや祈りを込めることで、風景を超えた普遍的なメッセージを表現しました。こうした要素が、時代を超えて多くの人々に愛され続ける理由の一つといえるでしょう。

このたび、東山魁夷の貴重な作品をお譲りいただき、心より御礼申し上げます。

あい古物買取サービスでは、こうした名品の価値を大切にし、必要とされる方々へ責任を持ってお届けしてまいります。

東山 魁夷（ひがしやま かいい）略歴

1908年 横浜に生まれる。 1921年 兵庫県立神戸中学校（現・兵庫高校）に入学。

1926年 東京美術学校日本画科に入学。

1931年 東京美術学校を卒業、雅号を「魁夷」とする。

1933年 美術学校研究科修了、渡欧。ベルリン大学で美術史を学ぶ。

1947年 「残照」が日展特選、政府買上げ。

1950年 「道」で風景画家としての地位を確立。

1960年 東宮御所の壁画「日月四季図」を完成。

1968年 皇居新宮殿壁画「朝明けの潮」を完成。

1975年 唐招提寺の壁画「山雲」「濤声」を完成。

1990年 信濃美術館に東山魁夷館が開館。

1999年 逝去、享年90歳。従三位勲一等瑞宝章を受章。