奈良県内の旧家の整理の際に、江戸時代の喫煙具一式(提物・煙管筒・煙管)を買取いたしました。
時代は幕末期(19世紀中頃)にかけてのものと思われます。
画像にてご紹介のお品は、精緻な彫刻が施された煙管筒(きせるづつ)と銀製の煙管(きせる)、そして革製のたばこ入れ(提物)の3点セットです。
煙管筒には風景と人物が繊細に彫り込まれ、印銘(在名)も確認できることから、職人による手彫りの逸品と見られます。
このような細工が残る喫煙具は、当時の美的感覚や遊び心を伝える歴史資料としても価値があります。