ゼンザブロニカ 中判カメラを買取させて頂きました。

ゼンザブロニカという名前には意外な逸話があります。

試作機がほぼ完成した時期、創業者である吉野善三郎の姓「吉野」と一眼レフカメラを指す「レフレックス」から「ヨシノフレックス」などの候補が挙がりました。

しかし、どれもしっくり来ず、試作機の最終調整が進んでいました。

そんなある朝、作業台に置かれていた試作機のネームプレートには「ZENZABRONICA」の文字が記されていたのです。

この名称の発案者は不詳ですが、創業者の名「善三郎」と中判フィルム規格である「ブローニーフィルム」、さらに「カメラ」を組み合わせたものとされています。

こうして生まれたブランド名が、後に日本を代表する中判カメラとして世界に羽ばたきました。

ゼンザブロニカの中判カメラは、精密なレンズ設計と堅牢なボディで、プロフェッショナルからアマチュア写真家まで幅広い支持を集めました。

特徴的なのは、モジュール構造を採用していることです。

フィルムバックやレンズ、ファインダーなどが交換可能なため、撮影者のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできます。また、描写力の高さはもちろん、フィルムの持つ独特の柔らかい色調や豊かな階調を余すことなく表現できるのが魅力です。

当店では、ゼンザブロニカ EC、SQシリーズ、GSシリーズなど、多くのモデルを対象に査定を行っています。また、レンズやアクセサリー類もセットで査定することで、より高い買取価格をご提示できる場合がございます。

ゼンザブロニカは名機の一つとして写真史に刻まれています。

その精緻なデザインや、背後にある開発秘話に触れることで、一台一台のカメラが特別な価値を持つ存在として感じられるはずです。

ぜひ、お手元のゼンザブロニカを新たな未来へ繋げるお手伝いをさせてください。