フランクリンミント「古代文明の黄金の秘宝コイン」を買取

フランクリンミント社は1970〜80年代にかけて、世界の歴史・文化をテーマにしたコレクションを多数展開しました。今回の「古代文明の黄金の秘宝コイン」では、南米の古代文明やスペインの財宝を題材に、全15枚が発行されています。

【主なコインの解説】

• チムーの黄金の杯
  ペルー北部のチムー帝国から出土した副葬品。精緻な金工技術によって制作され、儀式や酒宴の際に用いられたと考えられています。杯の大きさや文様は、王族や祭司の権威を示す重要な象徴でした。
• 黄金の手
  巨大な王の手をかたどった副葬品で、打ち出し技法により精緻に作られています。指先には銀の爪が施され、権力と死後の再生を象徴しました。古代の金属工芸技術を示す代表的な遺物です。
• 人物像のペンダント（タイロナ文化）
  コロンビアのタイロナ文化で制作された装飾品。男性の姿を象り、宗教儀式や部族の権威の象徴として用いられました。細部まで彫刻が施されており、当時の象徴的な装身具の一つです。
• 双頭の動物
  古代タイロナ文化のモチーフで、双頭は再生・豊穣・二重性を意味します。装飾品としてだけでなく、儀式において神聖な象徴とされました。
• 横笛を吹く男（チリキ文化）
  中米のチリキ地域から出土した像をモチーフにしたデザイン。楽器を奏でる姿は宗教儀式や豊穣祈願と深く結びついていました。
• 鳥の頭をした杖飾り（シヌー文化）
  コロンビアのシヌー文化に由来。王族や首長が権威を誇示するために用いた杖の装飾品で、金細工の高度な技術を物語ります。
• 亀（ベラグアス族）
  パナマのベラグアス族が作った装飾品で、亀は豊穣や長寿を象徴する存在。副葬品や祭祀用の奉納品として利用されました。
• シカを乗せた鈴（コスタリカ）
  コスタリカの儀式用工芸品。鹿は神聖な動物とされ、神への奉納や部族の儀式に用いられたと伝わります。繊細な鋳造技術で作られた精巧な品。
• チムーの黄金の冠
  王族の副葬品として発見された金製の冠。打ち出し技術で文様が施され、宗教的権威と王権を象徴しました。
• 儀礼刀（チムー帝国）
  権威の象徴として制作された金製の刀剣。実戦用ではなく、宗教儀礼や権力の誇示に使われました。刀身や柄には神のモチーフが刻まれているのが特徴です。
• カエル
  中米の文明において豊穣のシンボルとされた動物。特に雨や水を司る存在として神聖視され、供物や装飾品に頻繁に使われました。
• スペイン・コイン（フェリペ5世 8エスクード金貨）
  18世紀の実在する金貨をもとにしたレプリカ。新大陸の財宝がヨーロッパへもたらされた歴史を象徴する一枚で、当時の通貨史を理解する上でも重要です。

これらのデザインは、古代文明が築いた金工芸の粋を反映しており、単なる装飾的なコインではなく、文化的・考古学的意義をも兼ね備えています。

【フランクリンミント製コインを売却する際の注意点】

• 多くは純金製ではなく、12金や18金 が主流
• プレミア価値は限定的で、金の素材価格が基準
• 完全な付属品（木箱・証明書・冊子）があると査定アップにつながる

フランクリンミント製品は相続整理や遺品整理の際にまとまって出てくることが多く、「価値があるのか分からない」とご相談いただくケースが多いお品です。

このたびは大切なコレクションをお譲りいただき、誠にありがとうございました。

弊社ではフランクリンミント製の記念コインをはじめ、金貨・銀貨・骨董品・美術品まで幅広く取り扱っております。

滋賀県内でコイン・骨董品・コレクションの整理をご検討の方は、ぜひあい古物買取サービス にご相談ください。

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