今回買取させていただいた「メキシコ・リベルタッド 1キロ銀貨」は、純度0.999(PLATA PURA 0.999)の純銀で造られた、大変価値の高いコレクター向け銀貨です。直径は約110mmという圧倒的なサイズを誇り、表面にはメキシコの国章である「ワシ」の歴代デザインが取り囲むように配置されています。裏面には、メキシコシティの独立記念塔にある「翼のある勝利の女神(Winged Victory)」が、ポポカテペトルとイスタチワトル両火山を背景に堂々と描かれています。
リベルタッドシリーズの歴史
• 1921年:メキシコ独立100周年を記念して、銀貨「ビクトリア(またはシルバーセンテナリー)」が発行。
• 1981~1982年:リベルタッド銀貨(1オンス)として知られるコインの特徴が連邦官報に掲載され、本格的に市場へ流通開始。
• 1990年:リベルタッド銀貨シリーズが拡充され、1/2、1/4、1/10、1/20オンスが加わり、正式に「シルバーリベルタッドシリーズ」と呼ばれるように。
• 2003年:今回の1キロ銀貨のように、特別な大きさと高い純度を備えたコレクターアイテムが誕生。メキシコ中央銀行(バンコ・デ・メヒコ)およびメキシコ造幣局が鋳造を手掛け、国内外で高い評価を得ています。
コインの魅力とコレクター価値
リベルタッドシリーズは、メキシコ銀の伝統と造幣技術の高さを象徴する代表的な存在です。特に1キロ銀貨は以下の点で非常に魅力的です。
1. 純度の高さ:0.999(PLATA PURA)という非常に高い純度の銀が使われている。
2. 大型サイズ:直径約110mmの迫力あるビジュアルが、コレクター心をくすぐる。
3. 芸術性:メキシコ独立記念塔の「翼のある勝利」、そして国章である歴代の「ワシ」デザインなど、歴史と文化を深く感じられる意匠。
4. 希少性:発行枚数や年号によっては市場に出回る数が限られ、高額査定がつく場合も。
こうした特徴から、投資目的・収集目的いずれにも人気があり、国際的にも評価の高いコインとして知られています。
今回のお取引を通して
今回のご依頼主様は、長年かけて世界各国のコインや記念硬貨を集められていたコレクターの方でした。生前整理を検討される中で、
1. しっかりとした査定力
2. スピーディーな対応
3. 幅広いジャンルの買取可能性
この3点を重視され、弊社をご利用いただく運びとなりました。
お客様の予想を上回る買取価格を提示できた理由としては、近年の金・銀相場の上昇と、90年代の日本製オーディオが海外の愛好家から根強い人気を誇っていることが大きいです。オーディオ機器自体に高い評価があったことで、コイン類と合わせて一括査定したトータル価格が大変魅力的になり、お客様も「まさかこれほどになるとは!」と驚かれていました。
弊社としても、大切に保管されてきたコレクションを正当な価格で評価し、お客様にご満足いただける形でお引き受けできたことを嬉しく思っております。今後もこうした買取事例を通じて、お手持ちのコレクション整理に役立つ情報を発信してまいります。