生前整理の際に断捨離される事になったブロンズ像、仏教美術品を出張買取させて頂きました。

写真でご紹介のブロンズ彫刻は今回の出張買取でお譲り頂いた、仏師・松久宗琳による作品です。

作品名 ・・・阿修羅

原型制作・・・大仏師 宗琳

材質  ・・・ブロンズ

高さ  ・・・69cm

横   ・・・44cm

奥行  ・・・20cm

重量  ・・・約20kg

監修  ・・・松久宗琳佛所

発売元 ・・・毎日アート株式会社

貴重なコレクションをあい古物買取サービスにお譲り頂きほんとうにありがとうございました。必要とされている方に確実に引き継ぎさせて頂きます。

松久宗琳

松久宗琳(まつひさ そうりん)は昭和から平成にかけて活躍した日本を代表する仏師。仏像彫刻研究所所長。教育者。本名は松久 武雄。仏像彫刻を愛し、生涯にわたり1万点以上の作品を残した。

略歴

1926年(大正15年) 京都市下京区寺町で仏師・松久朋琳(まつひさ ほうりん)の長男として生まれる。2月14日

1938年(昭和13)朱雀第3尋常小学校を卒業後、仏像彩色師八木秀蔵に師事。同時期に日本画も学んだ。

1940年(昭和15年) 脊椎カリエスにかかり右脚の自由を失った。

1941年(昭和16年) 12歳の時、家業である仏師の道に進む。同時期、京都、奈良など各地の寺院を廻り仏像を研究。

1944年(昭和19年) 日本陸軍の要請により満州に渉り、成吉思汗像に金箔を施し翌月帰国。

1948年(昭和23年)彫刻家、佐藤玄々(さとうげんげん)に入門。同時期に陶芸家・河井寛次郎のものに通い友好を深め『民藝運動』にも大きな影響を受けた。

1961年(昭和36年)松久宗琳を名のる。

1962年 (昭和37年) 父・朋琳と共に『京都仏像彫刻研究所』を創設。(京都市山科区)

1963年(昭和38年) 空襲により消失した大阪四天王寺の『仁王像』を制作。

1964年(昭和39年) 仏像制作の普及活動の一環として、第1回宗教美術展を開催する。

1969年(昭和44年) 延暦寺東塔『五智如来像』を父・朋琳と共に制作(滋賀県)、同年、鞍馬寺の『三尊仏』を制作(京都市)。

1973年(昭和44年) 『宗教芸術院』を創設、院長となる。

1976年(昭和51年) 京都金閣寺の『岩屋観音像』『四天王像』を制作。

1978年(昭和53年) 大阪、四天王寺大講堂の『阿弥陀如来像』を制作。

1979(昭和54年) 大阪、四天王寺太子奥殿の『聖徳太子像』『四天王像』を制作。同寺より『大仏師』の称号を受ける。

1983年(昭和58年) 千葉成田山新勝寺の『五大明王像』『五智如来像』の制作に着工。作品は4年後の昭和62年に完成。同寺より『大仏師』の称号を受ける。

1985年(昭和60年) 松久仏像彫刻会館を建設。

1986年(昭和61年) 京都・金閣寺の『足利義満像』を制作。

1989年(平成元年) 青森県恐山の『仁王像』と石川県那谷寺の『丈六仏』『十一面千手観音』を制作

1991年(平成3年) 千葉成田山新勝寺の『千手観音像』『弥勒菩薩像』『普賢・文殊菩薩像』を制作。

1992年(平成4年) 3月16日、永眠につく。(享年66歳)

著書 『仏像彫刻のすすめ』『仏像彫刻の技法』『新しい仏像彫刻』『日本人の魂を彫る』ほか。

 

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