高其佩 コウキハイ Gao Qi-pei 1672年〜1734年(康煕11年〜雍正12年)は清時代初期に活躍した画家。

字は韋之 。且園、南村、長白山人などと号した。遼寧鉄嶺の人。

軍人の家に生まれ漢軍にしたがい官は刑部侍郎、都統に至った。幼い頃から画を学び、その後筆のかわりに手指や爪を使って描く指頭画(しとうが)を習得する。力強いタッチで人物、山水、花鳥走獣、魚など様々な主題を描き自ら「私の画は手によるもので、手の甲や拳があって、手を下ろすまで物はなく、物が描かれると手は無くなる」と言った。画風は豪放で真率な本人の人格に一致しているかのようで天授の神芸の様である。高其佩が実践した指頭画方はのちに中国だけでなく日本の南画にも大きな影響を与えた。