中村彝(つね)/洋画家
 茨城県水戸市出身の洋画家。17歳の時に肺結核を患い、軍人の道を断念。療養のために訪れた北条浜で風景を写生し、洋画家を志す。1909年、第3回文展に『巌』で初入選。1916年、第10回文展で『田中館博士の肖像』が特選受賞。1920年、第2回帝展で『エロシェンコ氏の像』が賞賛を受ける。肺結核のため37歳の若さで亡くなる。