呉寛(ごかん、Wu kuan)は中国、明時代に活躍した書家。西暦1435年~1504年(宣徳10年~弘治17年)。

字は原博。匏庵先生と呼ばれ、玉延亭主などと号した。長洲(現在の江蘇省長洲)の人。

西暦1472年(成化8年)に進士に及第し、官は礼部尚書までに至る。詩文に工みで、書を善くし、宋の書家、蘇軾(そしょく)を法としてその意味を深く捉え、書作においては潤中に特色を示して独自の境地に至った。画にも精通しており博学で知られる人物だった。同郷の沈周らと交友があり『憲宗実録』の編集に携わった。