大國寿郎は大阪出身、明治生まれの鉄瓶職人。

大阪で代々続く鋳物職人の家、大國家に生まれる。父は大國柏斎(おおくに はくさい)

大國家は江戸時代に大砲を制作していたとされる文献が残っており、茶釜など茶道具を制作するようになったのは江戸時代幕末ころとされています。

現在人気がある鉄瓶を制作するようになったのは明治時代、父 大國柏斎の代になってから。

父 大國柏斎は1925年にパリで開催された装飾美術博覧会で1等を受賞するなど、当代随一の釜師として『京都の大西』とならび『浪速の大國』と称されました。

父から継承した技術と類い稀なる芸術的才能を有した大国寿郎は、蝋型鋳造による花鳥風月や漢詩を施した独創的な鉄瓶、茶釜を製作し、当時の茶人や文人から高い評価を受けました。

大國寿郎の作品には、当時これまでに無かった様な煎茶趣味のセンスが取り入れられた作品を多く残しています。

銘は『大國』『寿郎』『春霞堂』などがある。



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