富岡鉄斎/文人画家、儒者
 幕末から明治・大正にかけて活躍した文人画家、儒者。幼い頃に患った胎毒がもとで難聴になり、「商売には向かない」という親の判断で、書・画・学問の世界に入る。碑文・書額等の大作から、画賛や書翰、断簡零墨まで、作品は万を超えると推定される。代表作は『安倍仲麻呂明州望月図・円通大師呉門隠栖図』(重要文化財/辰馬考古資料館蔵)。