王問 は中国、明時代中期の文人、画家、詩人。西暦1497~1576(弘治10年~万歴4年)

字は子裕、王問に学んだ弟子からは仲山先生と呼び親しまれた。江蘇、無銭の人。

嘉靖17年(1538年)(一説には嘉靖11年の時)、進土し戸部主事を授けられ、車駕老中などを歴て、その後広東按察僉に抜擢されるも告発され帰郷した。その後も任に就くことなく、心の楽しみである詩文書画に生涯を捧げ善くした。書は師伝するところがなく独自の様式ながら、風骨は力強く、渇筆は自在で、画は、山水、人物、花鳥などすべてにおいて優れており、草法によって画に入り新たな道すじを開き、脆弱の風を一掃し風格は蒼老で、呉派の画家に属するも、独自の画風をうちだしている。