竹久夢二

たけひさ　ゆめじ

Takehisa Yumeji

1884年〜1934年

岡山県瀬戸内市邑久町本庄

作家・作品ジャンル

竹久夢二（たけひさゆめじ）Takehisa Yumeji
1884（明治17）年9月16日～1934（昭和9）年9月1日
大正時代、大正ロマンを代表する画家、詩人、デザイナー。本名は茂次郎。

エキゾチシズムとノスタルジアとエレジーなど様々な要素が組み合わされた美人画を数多く残し『大正の浮世絵師』と称された。
夢二は絵画以外にも自動雑誌や詩文の押絵も手がけ、詩、童話、歌謡も世に残している。

まてどくらせどこぬひとを
宵待草のやるせなさ
こよひは月も出ぬそうな。

と歌った『宵待草』はメロディーも付けられて大衆歌として流行した。
多才な夢二はアール・ヌーボー式の商業デザインも数多く残している。

代表作

絵画：黒船屋、夢二画集春の巻、長崎十二景

挿絵：子供の国、どんたく絵本、青い船

木版画：秋のしらべ、花火

History

1884年: 岡山県邑久郡本庄村大字本庄の酒造家、父菊蔵、母也須能（やすの）の次男として生まれる。

1891年: 岡山県本庄村明徳小学校入学。

1895年: 岡山県芭久町芭久高等小学校入学。

1899年: 叔父の元から神戸中学に入学するも在学8ヶ月で中退し岡山に戻る。

1900年: 一家で福岡県遠賀郡八幡村に移住。

1901年: 家出し上京。

1902年: 早稲田実業学校に入学する。

1905年: 早稲田実業学校を卒業後、同校の専攻科へ進む。同年、読売新聞の日曜文壇へ投稿した『可愛いお友達』が掲載される。また『直言』『青年傑作集』にこま絵が掲載される。; 早稲田実業専攻科をわずか４ヶ月で中退。

1907年: 『平民新聞』にこま絵が掲載される。同年、岸たまきと結婚。読売新聞入社。

1908年: 長男、虹之助が産まれる。

1909年: たまきと協議離婚し籍を外す。はじめての著作『夢二画集春の巻』を出版。

1910年: 『夢二画集　夏の巻』『夢二画集　花の巻』『夢二画集　旅の巻』『夢二画集　秋の巻』『夢二画集　冬の巻』『さよなら』『絵物語　子供の国』を出版。

1911年: 『夢二画集　野に山に』『絵物語　京人形』『都会スケッチ』『桜さく国　白風の巻』『夢二画集　都会の巻』『コドモのスケッチ帖　活動写真にて』を出版。同年、次男不二彦が産まれる。

1912年: 『コドモのスケッチ帖　動物園にて』『桜さく嶋　春のかはたれ』『桜さく国　紅桃の巻』『桜さく嶋　見知らぬ世界』を出版。同年、『第一回夢二作品展覧会』を開催。

1913年: 『どんたく』『昼夜帯』を出版。

1914年: 『夢二エデホン』『縮刷夢二画集』『草画』を出版。同年、美術演劇公演の秋田雨雀『埋もれた春』の舞台背景を担当する。

1915年: 『草の実』『絵入歌集』『三味線草』『小夜曲』出版。

1916年: 『ねむの木』『夜の露台』『暮笛』出版。同年、三男、草一が産まれる。

1917年: 『春の鳥』出版。金沢で『夢二抒情画展覧会』を開催。

1918年: 京都で『第二回夢二抒情画展覧会』を開催。『青い船』出版。多忠亮の作曲によりセノオ楽譜『宵待草』出版。

1919年: 『山へよする』『路地の細道』『夜の露台』『歌時計』『夢のふるさと』『たそやあんどん』出版。

1920年: 入江新八の連載小説『凝視』の挿絵を描く。

1921年: 『青い小怪』出版

1922年: 『あやとりかけとり』出版

1923年: 『夢二画手本1-4』出版。絵画小説『岬』を都新聞に掲載。

1924年: 『どんたく絵本3』『恋愛秘語』出版。絵画小説『秘薬紫雪』『風のやうに』を都新聞で連載。; 同年、アトリエ付住宅『少年山荘』が完成。

1926年: 『童話　春』『童話　凧』出版。

1927年: 『夢二抒情画専集　上下』出版。自伝絵画小説『出帆』を都新聞に連載。

1928年: 『露台薄暮』『春のおくりもの』出版。

1930年: 『雛によする展覧会』を開催。

1931年: 父菊蔵死去。『渡米告別展』『竹久夢二氏送別産業美術的総量展覧会』『竹久夢二氏作品展覧会』『竹久夢二生告別展覧会』『竹久夢二翁久弁海外漫遊送別会』開催。

1932年: オリンピックホテルで個展を開催。欧州各地を尋ねる。

1933年: ベルリンの一天画塾で日本画講習会を開催。病を患い帰国。

1934年: 9月1日永眠。

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