家の売却を機に、断捨離されることになったお客様に、出張買取をご利用頂きました。
写真のお品物は、今回お譲り頂いた「Georges Boyer / ジョルジュ・ボワイエ」のティーセットです。
 
ジョルジュ・ボワイエは、1901年にフランスの有名な磁器産地「リモージュ」で創業した陶磁器メーカーです。
透き通るような白磁の美しさと、凹凸のレリーフが特徴的で、淡い色彩で丁寧に絵付けされたボタニカルが、優雅で洗練された雰囲気を醸し出しています。
薄く固く焼かれたカップは驚くほど軽量で、口当たりが大変優しく、繊細な味が楽しめます。
 

【ティーカップ】
口径 / 約9.5cm 高さ 約4.4cm

【ソーサー】
約 14.5cm

【プレート】
約 18.7cm

【シュガーポット】
口径 約5.5cm
横幅 約8cm
高さ 約12cm(蓋含む)

【クリーマー】
高さ 約9cm

 
 
リモージュ磁器について
フランス中部に位置する都市、「リモージュ」は、古くから磁器の都として知られています。
リモージュには「Royal Limoges / ロワイヤル・リモージュ」「Bernardaud / ベルナルド」「Haviland / アビランド」「Raynaud / ルイノー」「Laure Selignac / ロール・セリニャック」など、フランスを誇る陶磁器メーカーが多数存在しています。
 
リモージュ焼の特徴は、薄く固く焼かれた白磁の美しさにあります。
16世紀、ベネツィアの商人、マルコポーロによって中国の白磁が西洋にもたらされ、東インド会社により、盛んにヨーロッパに輸入されるようになりました。
透き通るほどの薄さと、一点の濁りもない純白の輝き。焼き物と言えば土色で肉厚の陶器しか知らなかったヨーロッパの王侯貴族たちは、この「白い宝石」と称された磁器を、こぞって買い集めました。
18世紀初頭、この白磁を自国で生産できないかと考えていたフランスでしたが、1709年、ドイツの「マイセン」がいち早く中国の白磁の製法を解析し、ヨーロッパの磁器生産を独占してしまいます。
フランスに転機が訪れたのは1768年、磁器の原料である純白の粘土「カオリン」がリムーザン地方で発見され、
リモージュは世界一の陶磁器の街として栄えることとなります。
 
1771年、実業家であるグレル兄弟の資本の元、製陶所を設立し、カオリンを用いた硬磁器の製造が始まりました。
1774年には、アルトワ伯爵(ルイ16世の弟で、後のシャルル10世)の庇護を受け、アルトワ伯爵製陶所となりました。
1784年には、フランス政府に買収され、王室御用達窯の「セーブル」の一部になります。
程なくして、フランス革命の影響で贅沢品とみなされた磁器の製造が禁止され、セーブルの工場が閉鎖されると、多くの技術者達はリモージュに移り住み、民間の製陶所が次々と開かれました。
また、この頃、パリの職人たちがリモージュに移り住んで来たことにより、リモージュ磁器はパリの影響を受けながら、次第に装飾美術として発展を遂げ、19世紀後半に黄金期を迎えます。
1851年、ロンドンでの万国博覧会に多くのリモージュ窯が出品し、好評を得て世界に認められることとなりました。
今日では、パリ、東京、ニューヨーク、ロサンゼルス、香港など、多くの一流レストランで熱烈な支持を受け、リモージュ磁器が使用されています。
 

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