生前整理を期に、骨董品の断捨離をされる事になったお客様に、出張買取をご利用頂きました。
写真にて紹介させて頂いているお品物は今回お譲りいただいた、陶芸家「三代・徳田八十吉」の「碧明燿彩壺」です。
三代目を襲名される以前の、正彦時代の作品。青手久谷の色を窯変釉で表現した素晴らしい作品です。
作家 / 三代・徳田八十吉(とくだ やそきち)
作品名 / 碧明燿彩壺
サイズ /直径 約29cm 高さ 約24cm
付属品 / 共箱
三代・徳田八十吉(とくだ やそきち) 正彦
1993年、初代・徳田八十吉の孫、二代目の長男として生まれる。
神奈川美術工芸大学短期大学工芸科陶磁専攻中退。初代、二代目に師事する。
初代徳田八十吉からは、古九谷の釉薬の調合を、二代目からは古九谷の絵付け等の技術を学んだ。
1988年に三代目を襲名。1991年に、第11回日本陶芸展で、大賞「秩父宮賜杯」を受賞。
1997年、人間国宝である「重要無形文化財」に認定。
徳田八十吉は、従来の九谷焼のように、色絵の具を使って模様や絵柄を描くのではなく、
色の配色のみで作品を仕上げているのが大きな特徴です。
鮮やかな彩色と豪快な色絵で知られる古九谷。古九谷とは、江戸時代初期に焼かれた九谷焼のことです。
上絵に、赤、黄、緑、青、紫、の5色が使用されていることから、「五彩」と呼ばれています。
九谷焼を志すものの多くが、この「五彩」を再現しようと長年研究を重ねてきました。
祖父である初代・徳田八十吉は誰も再現できなかったこの「五彩」の再現に成功し、その秘伝とも言うべき
色の調合方法を三代目に伝授しました。
三代・徳田八十吉は、従来の九谷の色絵に満足できず、見慣れた九谷の色絵はやりたくないという思いがありました。
これまでの九谷の伝統と精神を受け継ぎ、新しい九谷を作るという思いで、研究を重ねました。
それは、九谷の上絵に新しい方向性を示すこととなりました。
古九谷の色の実験を行っている際に、失敗覚悟で通常の上絵窯よりはるかに高い温度で焼成したところ、
釉薬が溶け出し混ざり合うことを発見し、美しいグラデーションを作る「燿彩」という技法を生み出しました。
「燿彩」とは、「光り輝く」という意味です。
三代・徳田八十吉は、他に類のない上絵の表現を可能にし、現代九谷に新たな息吹をもたらしました。
そこには、伝統を受け継ぎ、新しいものに取り組むという精神が、深い輝きとなって現れています。
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